人体の解剖学(運動器系)

前回は、神経系について勉強しました。
基本的な神経の役割や種類を学びましたね。今回はスポーツ選手には欠かせない知識「運動」について大まかに取り上げます。


運動器系は大まかに「筋系」「骨格系」に分けられます。
それにより、筋骨格系とも表記される。

骨の役割って?

・人体を形づくるコト、脳や内臓を守るコト。
・血液を作るコト(一部の骨)
・カルシウムやリンを貯蔵するコト。

筋肉の役割って?

・関節を動かす、姿勢を維持するコト。
・体の熱を発生させるコト。
・血液やリンパを流すコト。


骨格系

「体幹」と「体肢」に分けられる。

体幹は頭蓋・脊柱・胸郭の3つに区分。
体肢は上肢・下肢の2つに区分。

関節の種類

①球関節
②蝶番関節
③ラセン関節
④車軸関節
⑤楕円関節
⑥顆状関節
⑦鞍関節
⑧平面関節
難しい漢字でどんな形をしている関節なのか想像もつかないモノが多いかな。
それぞれの種類が、自分の体のドコにあるのか調べてみよう!


筋系

筋肉自体の動きとしては、収縮(縮む)と弛緩(緩む)の2つがある。
これにより、泳いだり走ったり鉛筆を持ったりなどが出来る。
※筋肉の分野はアスリートにとって大事なトコロ!また別の機会に詳しく取り上げましょう。

筋の神経

筋肉内の神経線維には、3つの種類がある。
①運動繊維: 筋に収縮する命令を伝える。
②感覚繊維: 痛覚(痛み)や深部感覚(筋肉の収縮や弛緩、伸展)などの情報を中枢神経へ伝える。
③自律神経線維: 主に、筋肉内の血流の調整を行う。

骨格筋の運動作用

筋肉が収縮・弛緩することにより、あらゆる関節に動きが生まれる。
その動きの方向は「筋繊維の方向」と一致するので、知っておくと便利。ただし、動きというのは一つの筋肉だけで行われるものではないので
関節と筋肉の位置関係・運動軸・重力などを理解することが重要となる。ムズカシイ~
①屈曲・伸展
②外転・内転
③外旋・内旋
④回外・回内
⑤外反・内反
以上の5つが基本的な関節運動。
どこの筋肉と関節が運動しているのか自分で調べてみよう。泳ぎのパフォーマンスUPにきっと役立つよ。
 


※「歪み」って?

骨がゆがんでいる。という言葉を聞いたことがあるかと思います。
「ゆがんでいる」というのはどのような状態なのでしょうか。
脚の長さが違う!
肩の高さが違う!
骨盤が歪んでいる!
などと言われたことのある人も多いのでは…?
ここで大事な考え方として
「骨は自分で位置を決められない」というコト。
骨は筋肉や姿勢によって「居場所」を決められているのです。
つまり、骨の歪みを正していくというコトは筋肉(動作)や姿勢を正していくことなのですね。

選手の皆さん、普段の姿勢!気にかけていますか?