守破離2

先日、県体協の表彰式で、相撲の監督と間違われたベイマックスです。
大変遅くなりました、守破離の最終「 離 」です。
3,離(り)
「 離 」とは、今までの常識とは違う独自の考えを見つける事。
いままでやってきた「 守 」や「 破 」から離れ、新しい理
論を作り出す事。
日本のトップ選手の練習を見ていますと、「えっ、何この練習?」
目を疑う様な練習をしています。それまでのベース(基本)があ
るからでしょうが、練習の中に、サッカーのリフティングだった
り、ボクシングを取り入れたりと、昔では考えられない練習とな
っています。
今では常識となっている筋トレも、1980年代はやる必要が無
いと言われていました。そのように、世界記録の更新は色々なア
イディアから生み出されている事が分かります。
何年か前、日本のジュニアナショナル合宿に某国のジュニア選手
が参加したそうです。 某国のジュニア選手はジュニアクラスでも
トップの選手が参加していて、決して練習は弱くないと言うか、
むしろ強いのですが、日本の練習に根を上げたそうです。日本の練習メ
ニューの特徴の「本数が多い」「セット数が多い」「量が多い」
事に参った様です。
某国のコーチは「私の国ではこの様な練習をしない。日本の練
習はなぜこんなに泳ぐのか?」と質問したそうです。
その合宿のヘッドコーチはユーモアのある人で
「It’s konjourenshu」と答えたそうです。
と言う事は、
日本の常識と言われる練習メニューは、世界から見ると常識ではなく、
一つの手段であって、他にたくさん速くなる手段があると言う事だと思います。
基本となる、「 守 」が正しければ、「 離 」はコーチの人の数だけあっても
良いわけです。
*無限の向上スパイラル
最後に
基本を学び(守)、それを発展させ(破)、独自の姿を
生み出した(離)ら、もう完成なのでしょうか?
いや違います。
「 離 」まで来たら、また「 守 」に戻ります。
「 離 」まで来た選手が、また「 守 」に戻っても、
前の「 守 」ではなく、一段レベルの上がった別次元の「 守 」
からスタートになります。
これを何回も繰り返し行って達人の域に到達する訳です。
やはり基本を忘れてはならない。
ようやく、守破離の話をみなさんに伝える事ができました。
これは選手だけでなく、コーチにも言える事だと思いますので、
日々精進し、選手とコーチ一緒に成長して行きましょう!