ほめる事の効果と危険性

最近サムライになったベイマックスです。
今回は、シリーズで「 ほめることの効果と危険性 」をお伝えしようと思います。
意見は色々あるとは思いますが、私の今現在の意見を伝えたいと思います。
 できていないのに、気を引きたい為だけに「うまくできたね」と言い、選手のご機嫌取りをするコーチがいるとします。
 間違えてはいけませんが、例えば、
 今の状態で出来ているとして、出来ていると伝える事は、出来ている事を伝えているに過ぎず、ご機嫌取りの為の褒めるとは違います。
 ここで言う良くない褒め方は、出来ていないのに「うまくできたね」と言うそのコーチの邪(よこしま)な心の事を指します。
 褒めるときには、褒める人の人間性が出ます。
褒めることの効果や危険性を知らないまま、選手たちを褒め続けているコーチはもしかすると選手生命を短縮させているかもしれません。
 年齢にもよりますが、小学校高学年くらいの子どもたちに対して、この様なことをしていますと子どもたちの勘違いが始まります。
 褒めて育てる。
悪いことではないのですが、褒める側の心持ちに問題があるように思います。
 褒める効果ですが、
褒められると、選手は嬉しくなってもっと頑張ります。それで選手は褒めてくれた人を好きになります。
そして生き生きと行動することが出来るようになります。
これが褒めることの効果です。
次は危険性です。
 褒める効果は、一見すると良い事だと思うのですが、「褒める」効果は長く続かない特徴があります。
できていないのに選手が喜ぶからと褒め続けていると、この程度でいいんだと選手は勘違いをして練習を続けます。当然練習強度低くなるのでタイムが伸びず、その為褒められる事が少なくなり。褒め続けられて来た選手は「もっと褒めてほしい」状態になっているのに、その褒められない状態に満足できず水泳を辞めてしまう。
 褒められることはそれほどまでに気持ち良く、本人は知らない間に中毒になっています。
多くの人たちは「褒められて嬉しくなる」ことが危険だとは思っていません。
 褒められる事を望むクセの付いた選手は、自分以外の人の目を気にして行動するようになり、「褒められたい」という行動動機でしか動かなけなくなります。
コーチや指導者が、良かれと思って注意すると、自分の思ったような注意でないと、選手は「嫌なコーチ」として選手は認識し、コーチと選手の間でギクシャクが始まります。
コーチがもし選手を褒めるときには、このことをよくよく理解して褒めてください。
本当にその子ができているから褒めているのか、どうなのか。
ご機嫌取りの為に、自分を好きになって欲しい・好きでいて欲しいだけに行っているのか自問自答してください。
選手に自立した人生を送ってもらいたいなら。
選手に自分で判断し決断する力を持ってもらいたいなら。
「ご機嫌取りの褒める」を慎しんだ方が良いと思います。
それでも安易に褒める!という指導者がいるのなら、
自分のために相手を動かしたいのだろう。
褒められるために動く、という条件付きの行動でしか頑張れない選手を育てたいのだろう。
次回は、どのように指導したら良いのかを説明したいと思います。