推進力

泳ぐときに推進力を直接的に生みだす要素は手と足で水を押したときに受ける抵抗を利用し前へ進む力にすることです。

しかし2018年に「クロールのバタ足は速くなる効果なし、むしろ水の抵抗増」(下記参照)という内容の論文が発表され話題になりました。論文の結論として「振れ幅の小さい、しなやかなキックを打ち、水をつかむ上半身の技術を磨くことがタイム向上につながるだろう」となっています。

つまりバタ足で大切なのは下半身を持ち上げ推進力を生みだしやすい姿勢を作り保つことです。

次に上半身についてです。論文の結論に水をつかむ上半身の技術を磨くこととあります。水を手で押したときに受ける抵抗を増やすことが推進力につながります。水を押すとき指先から手首までで押すのか、指先から肘までで押すのか、指先から肩までで押すのかで変わってきます。そして水を押すときの腕の角度などでも変わってきます。

水をつかむ技術が上がれば上がるほど水を押したときの抵抗が増えます。それをしっかり押せる筋力や技術が必要になってきます。

毎日の練習でいろいろなことを試し自分に合った推進力の高い泳ぎを目指していきましょう。

論文https://doi.org/10.1016/j.jbiomech.2018.05.027